おもしろい本である。「クイズで学ぶ大学の物理」という題名からはクイズとは名ばかりの退屈な「クイズもどき」の羅列か、一般的な大学初年度の物理のカリキュラムに沿った「易しい教科書のような」一般書を連想させる。だが、「重力は人工的に消せるでしょうか?」「ある人が摩擦ゼロの氷上に置き去りにされました。この氷がダイヤモンド並みの硬さのとき、果してこの人は動けるのでしょうか?」などのクイズをいざ読み始めると、どんどん引き込まれてしまう。 初学者が物理を学ぶ際には、えてして道具であるはずの物理数学に青息吐息になってしまい「物理をする」という本質を見失しないがちになる。だが、そもそも物理とは美しい現象や不思議にな現象を「なぜだろう」と問い、そのことわりを理解する学問であり、数学はそのための記述や思考の道具でしかない。 その点、本書は「物理する」ことのおもしろさ、楽しさが実感できる。扱われている内容は主に力学と波動であるが、一般的な物理の教科書のような「縦割り」のカリキュラムではない。ニュートンの3法則の後に相対性理論が出てきたり、波の回折のところにシュレーディンガー方程式が出てきたりと、「型」にとらわれずさまざまな概念が自然に導入されるため、無理なく理解することができる。これは、天文物理学者である著者の物理学への深い理解があるからこそできることだろう。 とてもよい一般向けの物理の解説書であり、物理に少し自身がある人も、本書によって自分の物理的直観を試すことができるだろう。案外、数式だけを理解していて、きちんと理解できていないことを思い知らされるかもしれない。(別役 匝)
気軽に数式を用いた物理を学べる一冊
「語り口調で書かれていること」、「例題や問題、クイズに対して厳密な数式を用いて解答していること」などから気軽に読める物理の教科書のような印象を受ける。したがって、テスト前の勉強で使うという利用法も可能だと思う。 扱う内容は“力学”と“波動”である。“力学”の方はほとんど高校物理レベルで、大学物理と呼べるのは剛体力学ぐらいである。“波動”の方も一部を除き高校物理レベルである。この本で主題となっている“クイズ”はよく聞くものもあるが、それなりに興味深い。 「高校物理から一歩進みたい人」や「物理を復習したい人」には良い本だと思います。
物理好きな方に
高校のときに少しレベルの高い物理を勉強したくて買いました。高校生で、物理系に興味がある人や、 もっと突っ込みたい人、 逆に物理が好きになれない人が手にとってもいいでしょう。 日常生活レベルから多くの疑問を物理的解釈でクイズにしてあります。 もちろん、読み物としても面白い一冊です。 ただし、力学と波動だけしかありません。
よい復習になりました
範囲は力学、波動です。高校レベルから始まり、大学の1年生の最初ころ、聞いたなぁという内容が中心でした。クイズ、簡単な例題を含めて多数の例題を解きながら、話が進んで行きます。 よい復習になりました。 練習問題を全部やろうと思うと、紙と鉛筆がいると思います。 へんてこな(?)興味深い(?)クイズも多いし、飽きずに最後まで読みきれました。 試験対策(?)用に、ポイントもわかりやすくなってます。
講談社
新装版 パズル・物理入門―楽しみながら学ぶために ブルーバックス 新装版 新・パズル物理入門―常識を破ってみよう (ブルーバックス) 高校数学でわかるシュレディンガー方程式 新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ (ブルーバックス) 質量の起源―物質はいかにして質量を獲得したか (ブルーバックス)
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